2017/11/09

匁(もんめ)とは?タオルに関する豆知識

ラブラボタオル編集部

タオルを選ぶときに匁(もんめ)ということばを目にしたり耳にしたりしたことがあるという人は少なくないでしょう。しかし、匁が何を表すものなのかはわからないまま過ごしている人が多いようです。実は、匁という単位は、用途に合ったタオルを選ぶためにはぜひとも知っておきたい単位です。ここでは匁という単位について解説します。

匁は重さや厚みを表す単位

匁とは、かつて日本で使われていた尺貫法における重さの単位です。普段重さをグラムで計ることが多い現代の日本人は、タオルを選ぶときだけ匁で重さをいわれてもピンとこないという人がほとんどでしょう。しかし、タオル業界では習慣的に匁が使われ続けており、何匁かという重さからタオルの厚さを判断します。タオルはハンドタオル、フェイスタオル、スポーツタオルなどのようにサイズによって用途がわかれていますが、実は厚さによってもどのような用途で使うのが適しているかがわかれます。そのため、タオル選びの際には重さから厚さを判断することが欠かせないのです。1匁は3.75gで5円玉と同じ重さです。タオルは、同じサイズでも厚さや重さの違うものがあるため、縦と横の長さの他に何匁なのかという重さも一緒に表示されています。

匁がわかるとタオルづくりに役立つワケ

同じサイズのタオルでも厚みはさまざまで、手に持っただけでも厚みを感じるものと薄いと感じるものがあります。では、厚みがあるほど品質が良く、薄いものは品質があまり良くないということなのでしょうか。厚みで品質の良し悪しを判断している人も少なくないようですが、本当のところはそういうわけではありません。タオルには用途によって適した厚さがあります。贈り物用のタオルを選ぶ場合には、厚いものほど品質が高いと思っている人が多いため、厚いものがよく選ばれますが、温泉のタオルはわざと薄いものが選ばれています。絞りやすく乾きやすいように薄く作られているのです。しかし、同じように入浴時に使うタオルでも、ホテル仕様のタオルは厚みのあるものが主流です。シャワーを浴びた後の水分を包み込むようにしてぬぐうのに適した厚みになっています。

匁でタオルの厚さを計算してみよう

最初の段落で、1匁=3.75gで、5円玉1枚と同じ重さだと書きました。では、200匁と表示されているタオルは3.75×200=750gなのでしょうか。答えはNOです。匁で表されているタオルの重さは1枚当たりではなく、1ダース=12枚の重さです。つまり、12枚分で200匁という意味です。ですから、3.75×200÷12=62.5となり、1枚で750gもの重さがあるタオルではなく、12枚で750g、1枚あたりの標準重量が62.5gのタオルということになります。1枚当たり62.5gのタオルは、フェイスタオルのサイズであれば家庭で使われるごく標準的な厚さです。フェイスタオルの厚さを匁で見る場合、160~180匁は温泉や大衆浴場で使われるごく薄いタオル、260匁以上はホテルで使われる厚みのあるタオルです。

匁について理解はバッチリ!

タオル選びでは、匁という普段あまりなじみのない単位が使われます。匁は本来、尺貫法による重さの単位ですが、重さを表す単位として捉えるよりも、タオルの厚さを表している単位だと理解した方がわかりやすくなるかもしれません。同じ大きさのタオルであれば、数字が大きいほど厚く小さいほど薄いものを表します。タオルの厚さごとに適した用途がある程度決まっているため、どんなシチュエーションで、何をする目的で使うタオルなのかによって選ぶべきタオルが異なります。用途ごとに何匁が適しているかを事前に調べておくとよいでしょう。バスタオルの場合は、標準から大判サイズなど、タオルのサイズが大きくなると匁の数字も大きくなります。

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